せっかく購入した珈琲を可能な限り良い状態で長く保存したいですよね。
保存方法については、色々と言われていますが、どれが正解なのか良く分かりません。
今回はコーヒーの保存方法について、当店の見解をその理由と共にお伝えします。
劣化の原因
コーヒー豆の劣化の原因について、以下の表にまとめました。
原因 | 影響 |
湿度 | コーヒー内の成分(クロロゲン酸ラクトンやキナ酸ラクトン)は水分子と反応すると簡単に加水分解されクロロゲン酸やキナ酸に戻ってしまいます。これがコーヒーのすっぱさの原因となります。これを酸化(ステイリング)と言います。 進行は早く1~2日でも味が変わってしまうと言われています。 |
酸素 | 油脂分を構成する脂肪酸の酸化が進むと、油の傷んだ嫌な臭いの原因となります。これを酸敗と言います。 進行は意外に遅く、違いが分かるくらいに変化するには常温で7~8週かかると言われています。 |
温度 | 高温になると上記の酸化と酸敗が促進されます。 |
日光 | 日光は高温につながります。 また、紫外線も悪影響があります。 |
ガスの放出 | 焙煎時の反応により珈琲豆内部には炭酸ガス(二酸化炭素)が生成されますが、焙煎した直後から数日にわたって放出され続けます。 二酸化炭素は抽出時に珈琲の成分が抽出されるのを妨げます。 ガスの放出と同時に香り成分も抜けていきます。 |
原因 | 影響 |
湿度 | コーヒー内の成分(クロロゲン酸ラクトンやキナ酸ラクトン)は水分子と反応すると簡単に加水分解されクロロゲン酸やキナ酸に戻ってしまいます。これがコーヒーのすっぱさの原因となります。これを酸化(ステイリング)と言います。 進行は早く1~2日でも味が変わってしまうと言われています。 |
酸素 | 油脂分を構成する脂肪酸の酸化が進むと、油の傷んだ嫌な臭いの原因となります。これを酸敗と言います。 進行は意外に遅く、違いが分かるくらいに変化するには常温で7~8週かかると言われています。 |
温度 | 高温になると上記の酸化と酸敗が促進されます。 |
日光 | 日光は高温につながります。 また、紫外線も悪影響があります。 |
ガスの放出 | 焙煎時の反応により珈琲豆内部には炭酸ガス(二酸化炭素)が生成されますが、焙煎した直後から数日にわたって放出され続けます。 二酸化炭素は抽出時に珈琲の成分が抽出されるのを妨げます。 ガスの放出と同時に香り成分も抜けていきます。 |
上記の表からも分かるとおり、「湿度」と「酸素」つまり「空気」との接触を防ぐ事がもっとも重要です。またそれらの反応を促進する「温度」と「日光」もあわせて考慮したいところです。
ガスの放出については色々と意見があるようですが、自然に止める事は難しい上、時間の経過で味が安定してくるという経験則もあるため当店では今のところ重要視はしていません。焙煎後は一定時間そのままで「ガス抜き」を行っています。
空気との接触を防ぐ」という意味では、真空処理が最適解のように思えます。真空であれば、酸化も酸敗もありえませんからね。
ですが、真空処理では強制的に容器内の空気を抜くため、珈琲豆内部のガスも必要以上に抜けてしまう事が懸念されます。悪影響の可能性も考慮すべきだと思います。
真空処理の是非については今後調査し、当サイトで報告できればと思います。
豆と粉では、表面積がまったく異なるため、豆のままと比べて粉の状態では格段に劣化が早くなります。
豆のままでの保存を強くオススメします。
保存容器には、主に珈琲袋とキャニスターという選択肢があります。
素材や機能もいろいろあって、一概には言えないのですが、、、
珈琲袋とキャニスターの比較結果をまとめました。
今回の比較で想定しているそれぞれの特徴は以下の通りです。
珈琲袋:当店で使用しているアルミ製のバルブ・チャック付き珈琲袋
キャニスター:ガラス製の密封瓶
比較項目 | 珈琲袋 | キャニスター | コメント |
脱気 | ◎ | △ | 珈琲袋は簡単に空気を抜くことができる。 |
密閉性 | ○ | ◎ | 一般にキャニスターの方が密閉度が高い。 |
利便性 | ○ | ◎ | キャニスターの方が口が広く使いやすい。 |
メンテナンス | ◎ | △ | 珈琲袋は使用後にポイ!お手入れ不要。 |
デザイン性 | △ | ◎ | キャニスターはデザイン豊富。 |
比較項目 | 珈琲袋 | キャニスター | コメント |
脱気 | ◎ | △ | 珈琲袋は簡単に空気を抜くことができる。 |
密閉性 | ○ | ◎ | 一般にキャニスターの方が密閉度が高い。 |
利便性 | ○ | ◎ | キャニスターの方が口が広く使いやすい。 |
メンテナンス | ◎ | △ | 珈琲袋は使用後にポイ!お手入れ不要。 |
デザイン性 | △ | ◎ | キャニスターはデザイン豊富。 |
温度が低ければ反応が揺るやかになり、品質を長く保てます。冷蔵庫よりは、湿度の低い冷凍庫が良いでしょう。珈琲豆は凍らないので心配はありません。
ただし、豆が冷たい状態で容器を開けると、空気中の水分が一気に結露し、そのまま保存すると劣化が進んでしまいます。小分けにして容器内で保存するか、常温に戻してから容器を開けると良いでしょう。
使用時の煩わしさを考えると、無理して冷蔵/冷凍保存しなくても良いかも知れません。
使用前までの長期保存の目的であれば良い選択肢だと思います。
結論から言うと、密閉度の高い珈琲袋で、直射日光の当たらない涼しい場所で常温保存するのが利便性も考慮した最適解かと思います。アルミ製の珈琲袋は密閉性も遮光性も高いため安心です。
開封後も閉める際に空気を逃がすことができ、珈琲豆が触れる空気量を最小限に抑える事ができます。更にチャックとバルブが付いていれば、チャックを閉めた後にも内部の空気を逃がす事が可能です。
逆に、珈琲袋が紙製であったり密閉度が心許ないようであれば、キャニスターを使用した方が良い場合もあります。ケースバイケースで、またお好みで、「空気との接触の回避」を第一に考え、最適な保存法を選択してください。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
珈琲を長持ちさせるために考慮すべき
ポイントは抑えたでしょうか?
いつでもおいしいコーヒーを
楽しめると良いですね
ちなみに当店で使用している袋は
バルブ付き/チャック付き/遮光であるため
そのまま保存でき便利です